About Kiss & Punch .Love Company

往復ビンタの復路は、ビンタじゃなくて裏拳じゃないか。

ふとファミレスでメモをとりながら思いついた。打ち合わせを終え、次の打ち合わせに向かうのには帰社する時間の余裕もない。かといって小一時間は時間をつぶさなければならない。しかも小雨もパラついている。駅を出てすぐ目についたファミレスは願ったり叶ったりの場所だった。

Kiss & Punch .Love CompanyのAbout usに何を書こうと考えているとき、ふと小学生の頃のことを思い出していた。先生によくやられた往復ビンタのことをだ。往復ビンタと言うが、復路は手の平ではない、拳の裏である裏拳なんじゃないかと。左右の手の平を使えばと考えたものの、すぐにその考えを改めた。それは左右の連打だからだ。復路のビンタのとき、手の平をクルリとひっくり返せばいいのだが、実際にやってみると難しい。肩を痛めそうだ。

まあしかし、なぜビンタをされたのかの原因については余り覚えていない。
ビンタの記憶しかないかというと、褒められたことも思いだせる。それにしても、ビンタの記憶は特に辛いものでも嫌なものでもなく、いい思い出になっている。今のご時世なら虐待と言われかねないが、当時は時代が大らかだった。今はというと、大らかじゃなくなっている気がする。
その虐待もののビンタは、いま思い出してもほっこりした気分でいられる記憶だが、それにはひとつの法則があったのだと思っている。そこに愛があったのだ。
相手のことを考えて、怒ったり褒めたりしてくれたんだろうと今は思う。

モノづくりにも同じことが大事だと思う。

ときにはキスを、ときにはパンチを、でもポイントは愛だぜ、愛。そんな気持ちで誰かとモノづくりをしたいと思う。

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